スロットは設定変更を毎日行うのか?

今回は設定変更について書こうと思いますが、設定は店の売り上げや利益を管理する重要な要素です。

低設定ばかりだと最初のうちは利益が取れますが、お客さんは徐々に減っていきますし、逆に高設定ばかりだと利益ノルマは達成できません。

売り上げ(稼働率)を伸ばしつつ利益も多くするという重要な役割を持たされている…そんな設定についてお伝えしていきます!

『設定変更は毎日行うのか?』

『設定の上げ下げの基準は?』

など今回もユーザーの疑問やお役に立てるように解説します。

設定変更は毎日するか?

設定変更は毎日するか?

 

結論から先に言ってしまうと店の営業方針や利益のノルマによって事情が変わりますのでこうだということはハッキリと言えません。

担当者や会社の数だけパターンは存在しますので本当にバラバラです。

毎日が全台設定①で放置している店もあれば、総台数の30%の割合を変更し残りの70%を据え置く店もあります。

ただ、こう言ってしまうと今回の記事の意味がないので、ここでは自身の経験を交えて、一般的な考え方や行っていることをお伝えしていきます!

ちなみに私が担当していた店は、設定の上げ下げ含めると

●非等価 →約50%を変更(残り50%は据え置き)

●等価 →約30%を変更(残り70%は据置き)

設定の下げ(②から①とか)も含めるとやはりこれくらいの台数になりますね。

中間設定を多く使う店は、設定変更の台数は多くなりやすい傾向です。

IN枚数(稼働)を意識して設定変更する

設定変更をする目的は利益を増やすことが最終的な狙いですが、まずはIN枚数(稼働)を伸ばさないと話しになりません。

IN枚数は稼働率、売り上げに密接に関係していてIN枚数が伸びれば売り上げだって稼働率だって上がってきます。

ですので設定変更はいかにIN枚数を伸ばすかを考えながら行います。

IN枚数はとても重要なので結局は利益とのバランスをどこでとるかが重要です。

目先の利益だけにこだわって全台設定①営業だけを続けると、利益も少なくなっていくことは設定担当者ならきっと理解しています(多分)

設定変更以外の重要なこと

設定変更以外の重要なこと

設定変更とは別に私が店で行っていたことをお伝えします。

全て台のリセットに関する事ですので覚えておいて損はないです。

宵越し天井対策

閉店した時に天井付近の台があればリセットします。

各機種によって天井のゲーム数期待値が違うので一覧表を作成し遅番アルバイトに渡して目印になるように台の電源をOFFしてもらっていました。

機種によってやるやらないの判断基準が違うので面倒ですが対策している店は多いです。

ATやART残しの消去

ATやARTを消化しきれずに閉店してしまった台をリセットします。

これも遅番アルバイトにリセット忘れがないように台の電源をOFFしてもらうなどやってもらっていました。

しかし何回か消去を忘れてしまい次の日に開店からATが発動なんてこともありました(笑)据置きがバレバレです。

このAT残の消し忘れを意図的に残すのはモーニング(朝開店から当たりやすい状態に調整しておくこと)になり違法行為なので対策は必須です。

同じ設定の打ち直し(リセット)

打ち直しとは同じ設定に設定変更と同様の作業をすることです。(設定①から設定①など)

打ち直しをすると内部的にリセットと同じ状態になり、宵越し天井やAT消去もこの打ち直し作業で対策されます。

(打ち直しはリセットと呼ぶことが多いので以下リセットと呼びます)

設定①を設定①に、設定⑤を設定⑤にするのですが、そもそもなぜそんなことをするのかというと

【据え置きがバレないようにするため】です。

リールのガックンやリセット後の挙動から高設定の据え置きでない限りユーザーのモチベーションは下がります。

リセットをすることにより実際は前日と同じ設定でも『変更したかも?』という期待感を出しIN枚数を伸ばすこともできるという訳です。

悪い言い方をすればお客を惑わす行為ですね笑

リセットをやっている店は本当にバラバラと思いますが、個人的にはやるべきかと思います。

私も設定担当者として最初の頃はリセットは面倒だし、機械割が高くなってしまう機種もたくさんあるのでリセットは否定派でした。

しかし最近はユーザーからしても【リセットはメリットの多い常識的なこと】として捉えられるようになってきましたし、全台リセットを行うよう変更しました。

そうすることによりIN枚数も伸びましたし、宵越し天井対策やAT消去忘れもなくなり一石二鳥でした。

全台リセット(全リセ)は特にイベント日はやるべきだと思います。

設定の上げ下げの考え方

設定の上げ下げの考え方

 『今日出たから明日は設定を下げる』

『最近出てないから明日は設定が上がりそう』

など大半のスロットユーザーはそう思うでしょう。結論からいうとその考えは正しいです。むしろその考え方で立ち回ることが重要です。

店のコンピューター・AIで分析された設定の提案をそのまま使う店はこの法則が当てはまることが多いです。

コンピュータールールの設定内容によりますが、ある一定の期間で機械割が各個別台でバラバラにならないように平均化する調整の仕方が多いはずです。

そうすると出た台は下げ、最近出ていない台は上げというシンプルな理屈が通用します。

そういう店があった場合は非常に立ち回りやすいので参考までに!

逆にコンピューターは提案だけで、最後の決定は設定担当者が行う店の場合はもう千差万別ですので、クセを掴むしかありません。

参考になるかは分かりませんが、私の個人的な上げ下げの基準をお伝えします!

(長い間お客さんとの駆け引きをしているうちに次のような感じになりました)

●出た台は1段階か2段階下げ(いきなり設定⑥から①にするとIN枚数が伸びない)

●高設定の不発台は据置きはするが即バレ防止のためリセットはかける。

●設定①で偶然出た台はあえて高設定にして『据置きかも』を演出。

●中間設定は頻繁に設定変更しない。半分くらいは一週間くらい放置。

参考になりましたか?

いつも同じだとつまらないし読まれるので、このパターン以外にもありますが基本的にはこんな考え方と基準で設定変更をしていました。

オカルトは信じない

完全に余談ですが…設定担当者、そもそもパチンコ業界ってオカルト好きな人が多いです。

●リセットをすると台の波が変わる(天井恩恵などは除く)

●設定①より②のほうが出ない(機械割の意味がない)

●ノーマル機でも奇数設定は波が荒い(そんな訳ない)

●設定①で出た台は次の日設定⑥にしてもたいして出ない(理解不能)

ざっとこのようなオカルトを信じている担当者が多いのは事実です。比較的、大先輩にあたる年配の人に多くいました。

いくら説明しても理解してもらえないので途中から諦めましたが、もう一緒に仕事するのは避けたいですね(笑)

まとめ

全てのパチンコ店の傾向をお伝えすることはできませんでしたが

設定を決めるのは最終的に人間がやっている店とコンピューターに利益の予定だけ入力してあとは機械任せの店があると思います。

普段通っている店がどちらに該当するかは、分かりませんが今回の記事が少しでも立ち回りの参考になれば嬉しいです。