今回の記事は「他店調査」について書いています。
中の人から見ると常識的なことでも、初心者やユーザーからするとそうでないことを書いています。
ちょっとした「雑談ネタ」で使えるかもしれません。
パチンコ店の他店調査とは?
例えばA店でスロットを打っている時にB店の店員さんが制服のまま(上着を羽織って)やってきてボードのような物を持ち何かを記入している光景を見たことはありませんか?
『あの店員さんは確かB店の店員さんだけど…何をしているの?』といった感じです。
それが「他店調査」「人数調査」という仕事になります。
ほとんどのパチンコ店で実施している作業かと思います。
最近では、ボードの用紙ではなくタブレットに入力したりしているお店も増えてきたようです。
お店によっての差はありますが大体1日に2回~3回、時間を決めて調査にいきます。
実際に自分が行っていた調査項目を挙げると
●全体の人数を数える
基本中の基本です。この数字をどうやって使うかは後程、例を用いて説明します。
●機種ごとの人数(割合)
例えば「ジャグラー」などの人気機種で自分のお店が負けていないかなど。
●入った新台と台数
話題の新台が自分のお店より多く入っていないかなど。
●女性の人数(割合)
全体の人数に対しての女性割合が多ければ多いほど『女性が遊びやすい雰囲気』のお店という目安になります。
他にもありますが、ざっくりとこのような他店調査項目です。
ではこの数値をどうやって活用するのか?少し具体的に次項で説明します。
他店調査で数えた人数をどう活用する?
せっかくライバル店の人数を数えても活用しなければ意味がありません。ここでは少しだけ具体的な例を用いて説明します!
人数から分析(店毎・地域合計人数)
人数はその地域全体で大きな変化がないかを見ます。これによっておおまかな全体像を把握できます。具体的な例だと
例1)
例1)は1月から2月にかけて地域全体でスロット人口は55人減っています。
個別の店毎で見ると、どの店も同じく10%の人数減になっています。
この場合、地域的な傾向として捉えればそれほど危機感は持たなくてもよいと判断できます(楽観視はできませんが)
例2)
例2)は地域で減っている人数は55人で、例1)と変わりませんが個々の内訳を見るとバラつきがあります。
そうです。自分の店だけがマイナス45人(-30%)も前月から大きく減少しています!
こうなると『自分の店がいちばんヤバイ!』となる訳です。何か対策をたてないと本部に怒られます。
●自分の店が劣っているところは何か?
●A店にお客を奪われている可能性は?
など追及して改善します。
もっともこうなる前に普段から日々の人数を確認しライバル店の対策をしておくことがベストなのはいうまでもありません笑
稼働率から分析(自店の人数/総台数)
主にライバル店に『勝っているのか』それとも『負けているのか』を日毎・週毎・月毎で見ます。
スロット総台数に対しての人数の割合なので、お店の規模の大小に関係なく見ることができます。
数値はスロット全体と機種毎の両面で使用します。これにより
『A店に全体の稼働率では勝っているけどジャグラーの稼働率で負けている』
など問題点が分かり対策をたてやすくなります。
シェア率から分析(自店人数/エリア総客数)
この「シェア率」を重要視しているお店は多いと思います。
総台数が100台のお店と500台のお店では、お客の人数が当然違いますので、総台数が多いお店ほど「シェア率」は高くなる傾向にあります。
小さなスーパーより大型のスーパーに客が集まりやすいのと同じで、スロットにおいても総台数が多い方が戦略上有利なことが多いです。
この数値は毎日確認するというよりは、おおまかな傾向を見るのに適しています。
今の自分のお店の立ち位置はどれくらいなのか?地域全体の50%を占めているのか?それとも10%しかないのか?を知ることにより
『スロットの台数を増やそう!』などの経営判断も見えてきます。
他店調査中は仕事をサボれる
完全な余談ですが、他店調査にいくのは社員でなく主にアルバイトが行きます。
社員は少し手の空いている時間帯や早番帰りに覗く程度が多いです(そして調査という名目でスロットを打ち負けます笑)
通常、他店調査にかかる時間は平均30分程度なのに1時間近く戻ってこないアルバイトもいます。監視の目が届かないのをいいことに必ずサボるやつが出てきます。
やっと他店調査から戻ってきたと思ったら数字がおかしい、数え間違っているなど多々あります。
新人なら仕方ありませんが、サボってるのがバレバレです。
なので私の場合、信用できるアルバイトにしか他店調査は行かせませんでした。
実際30分で時間通りに戻ってきたとしても慣れていれば喫煙所でタバコ1本吸ってもバレません。(入社したころの私の行動です)
人選は大事ですね。
まとめ
他店調査は
●全体や機種毎の人数を数える
●数字は人数・稼働率・シェア率で分析し活用する
●調査は主にアルバイトが行く