4号機の名機・思い出(獣王)

今回は4号機の名機シリーズで第一回目は初代「獣王」です。

4号機は2007年まで設置されていましたが、爆裂AT機のきっかけを作ったのは2001年に販売された初代「獣王」でした。

個人的に思い入れが深い機種なので知っている人は懐かしさを感じていただければ幸いです!

全く知らない人は『そんな機種があったんだ…』程度に軽く読んでいただければと思います。

獣王シリーズ

獣王シリーズ

「獣王」シリーズって調べたら計7種類もありました。画像左から順に

2000年:獣王

2002年:獣獣王S

2003年:サバンナパーク

2007年:けものっち

2013年:パチスロ獣王 王者の帰還

2017年:パチスロ獣王 王者の覚醒

2019年:パチスロ猛獣王 王者の咆哮

6号機も登場するらしいから含めると計8機種にもなりますね。

そんな中でも外せない初代「獣王」(以下獣王)ですがなぜ記事にしようかと思ったかというと、個人的に思い入れが深いからです。はい…単純な理由ですみません笑

いちばんハマった機種でもありますし私がパチンコ業界に入るきっかけにもなった機種でもあります。

もちろんそれだけでなく「獣王」は業界に大きな革命を起こしました。

それまではノーマルAタイプが主流だった4号機パチスロの常識を覆し、AT機を世に知らしめることにより「獣王」中毒者が続出する事態にまでなりました。

その後の様々な機種にもAT機能は引き継がれ4号機爆裂時代が到来しました。

そして現在も厳しい規制の中で射幸性は低下したものの5号機のミリオンゴッドバジリスク絆にもAT機能は活かされています。

そういったパチンコ業界が大躍進するきっかけとなった「獣王」について書いていきます!

獣王のスペックとゲーム性

機械割

設定メーカー発表値フル攻略
194.5%96.6%
298.5%100.7%
3102.5%104.7%
4106.5%108.8%
5110.5%112.5%
6119.9%145.5%

メーカー発表値はは小役を取りこぼしているシミュレート値なので実際の機械割はもっとあります。

フル攻略で145%って…マジですか?という感じがしますね。

この「獣王」の発売後は各メーカーから機械割150%のAT機なんてザラに出てくることになっていましたので今考えると異常ですよね。

設定⑥はエクストラモード

この初代「獣王」は設定⑥の仕様が特徴的だったことでも話題になり、機械割もメーカー発表値は119%となっていましたが、実際はそれを遥かに超えていました。

さらに設定⑥は内部の状態に関係なく純ハズレを引いた時、92%の確率でサバチャンに当選してしまうという非常に分かりやすい挙動です。

パチンコ店側もアピールのために設定⑥を投入しイベント時には徹夜組も当たり前、争奪戦のようになっていたのを思い出します。

キャラクター

獣王キャラクター

かなりチープ感が漂っていますが当初はかなり楽しめました(笑)

ちなみにサミーの激熱キリン柄って「獣王」のキリンからきてるの知ってましたか?

※「獣王」ではキリンが出てくるとボーナスなどが確定するキャラでした

配当表

獣王配当表

BBとRBの2種類のボーナスがありますが、それだけではメダルは増えません。

爆裂のきっかけはAT機能サバンナチャンスに突入することでドット画面に「A」の文字が出ると当選です(略してサバチャンと皆読んでいましたので以下サバチャン)

AT機能サバンナチャンス

獣王A図柄

この「サバチャン」の出玉スピードが桁違いです。

1Gあたりの純増枚数は約10枚でATはワンセット10ゲームもしくは30ゲームのどちらかを1:1の振り分けで平均200枚獲得できます。

しかもこのサバチャンは連続性があって連チャンテーブルが最高29回までありましたのでツボにはまったら夕方からでも万枚出ることも珍しくなかったです。

通常からサバチャンの当選までのフローは次のような流れです。当初はかなり斬新なゲーム性でした

●通常時は超高確率でほぼ毎ゲーム15枚役かリプレイが成立しているが、15枚役は押し順が合わないと揃わないのでエスパーになる以外はメダルは増えない。

●15枚役を取りこぼしなく獲得するためにはサバンナチャンスに突入が必須。

●サバンナチャンスの突入条件はBB終了後に数十ゲーム続く抽選の高確率状態時にハズレ役を引くことが近道

●高確率中にハズレ役を引く→見事サバチャンに当選するとATが発動して15枚役がナビされるようになる。

ちなみにサバチャンは目押しが全リール必要でした。

最近のスロットに打ち慣れている人は面倒に感じるかもしれませんが、ボーナス図柄を目安に狙うので難しくはなかったです。

獣王ナビ

さらにAT3ゲーム目~AT8ゲームを36秒以内で消化するとATが+1ゲーム追加のオマケ機能付き!(約200円お得!)

当初は皆+1ゲームを目指し高速消化に挑戦し急ぐあまり目押しを失敗して取りこぼしてました。

獣王との出会い

獣王筐体

機種の説明はこれくらいにして私と「獣王」の出会いについて少しだけ…

当初私は「獣王」が出る前はそんなにスロットは打ってなく、たまに打つのは大量獲得機の大花火ガメラという機種くらいでした。

4号機って連チャンしないしノーマルAタイプばかりだし…

何か面白い台出ないかなぁ…と思っていた時期にたまたまパチンコ店で見かけた変な台を見かけました。

変な台と思った理由は筐体の見た目がセンスなさ過ぎ、リールもブランク図柄ばかりで変。

極めつけは液晶ではなくドット…しかもチーブな動物達が…

正直言うと第一印象は変なイメージしかなかったのでスルーしていました。

数日後にまたパチンコ店に行くと「獣王」コーナーでメダルを3箱、4箱出している人が4台中3人もいます。

何か違和感を感じたので、しばらく後ろで見学しながら居座ることに…

そしてドットに「A」という文字が出ると台のサバンナチャンスのランブが光り、そして目押しによる小役獲得でメダルがどんどん増えていく。ここまでは見ててすぐに理解できました。

どうしても不可解だったのはなぜサバチャンが終わった後にすぐまたサバチャンが始まるのか?

どう見ても偶然ヒキが強いとかではなく意図的な連チャンにしか見えない…こんな出方は今まで見たことなかったし何だろう?

この怪しい「獣王」の中身を知りたい!と強く思いましたが当時はスマホなんてなく、まだ携帯電話が普及し始めたころ。

情報といえば月に2回発行される「必勝ガイド」か「攻略マガジン」くらいでした。

しかも今ほど解析のペースも早くなく「獣王」は新台だったので情報がありません。

そうとなれば自分自身がが身銭を切って体感するしかありません(笑)

すぐに翌日に用を済ませた後、真っ先に獣王のコーナーへ

幸い、当初はゲーム性がよく分からない変な台、目押しが面倒などユーザーの反応は私と同じように良いものでは無かったので楽に台を確保できました。

(人気が出たのはこの少し後、攻略雑誌に大きく取り上げられはじめ、ユーザーに爆発力が知れ渡ってからです)

座ったのはその日ほぼ回されていない総回転数200ゲームくらいの台。

投資してすぐにBBが当たるがサバチャンというATに入らない、その後もBBやRBは引くものの一向に気配なし。

追加投資がかさみ不安になる…念のため多めに5万円ほど用意しておいた軍資金も底をつきそう。時間はもう19時過ぎ…

今日は諦めて日を改めるか、それとももう少し追いかけるか…そんなことを考えながら残り数千円のところでBBが当たる。

ここで獣王は『BBが契機になってサバチャンに入る!(多分)』と勝手に予想!

当初はBBが当たって何かしらの条件を満たせばサバチャンに入るかもしれないという漠然とした考えしかありませんでした。

高確率だの純ハズレを引くなどは一切考えていなくただBBを消化するだけでしたね。

そして状況が一変したのはBB終了後。サバチャンに入らずガッカリしていたところでドットの演出が騒がしい…なんかマングースやらダチョウやらが頻繁に出てくるし。

そしてルーレット演出からドットに「A」の文字!とうとうサバチャンゲットです!

そこからというもの閉店までサバチャンは続きたった数時間で7,000枚を獲得しました。

当初ノーマル機が主流だったなか、たった数時間で投資金額の倍以上が戻ってきたのは衝撃的でしたね。

私自身の「爆裂AT機」時代の到来です。

当然、翌日から狂ったように獣王を打ち続け『獣王以外は打ちたくない』体になってしまったのはいうまでありません(笑)

きっと私と同じような症状の人も続出していたと思います(多分)

まとめ

今回は私の趣味的な話でスミマセン(;’’∀’’)

初代「獣王」は爆発力がウリではありましたが、このAT機能のアイデアは多くの4号機に引き継がれました。

そしてパチスロブームが到来した功績の大きい機種でもあります。

また、獣王の影響で射幸性の高さが問題視され5号機制を生む原因となったA戦犯の機種でもあるということも付け加えておきます(笑)