以前にアツ姫のイベント「GPL」の取材結果を検証しました。あれから時間も経ちましたのでガセった店舗がないか開催データを集計しなおして再検証します。
予想はしていましたが結果は良くない方向へ進んでいました。一年前のデータと併せて今年のデータを比較していきましょう。また、検証結果からGPLの狙い方・立ち回り方法も解説しますので悪いニュースだけでは終わらせません。
アツ姫の他のイベントは別ページで紹介しています。
GPL
まずは、GPLから確認しておきます。条件は3つあり、お店は一度の開催で全ての条件を満たす必要があります。
- 全台設定⑥を2機種(3台以上設置している機種が対象)
- 設定⑥の5台並びを2か所
- 全設置台数の10%に設定⑥
それぞれの内容はアツ姫のイベントに対応していて、3つの頭文字を組み合わせて名付けられています。
- 「G」はギガオルトロス
- 「P」はプレミアムペルセウス
- 「L」はNARABUレジェンド
ひと言でいえば、オルトロスが全台系、ペルセウスは割合系、NARABUは並び系を示唆していて、3つ同時に開催されることからアツ姫の中では最強クラスの取材イベントとして認められています。
ちなみにフルネームは「ギガプレミアムレジェンド」ということらしいのですが誰も呼んでいません。「ジーピーエル」で通じます。
また、GPLは強いイベントなので、お店側にはそれなりの予算が必要になります。
そこで、下記のように内容がアレンジされています。
- 5.6枚交換のお店では基本的に全⑥
- 等価交換のお店では④や⑤も入る場合がある
過去の開催データを調べてみても明らかで、全⑥では出玉が少なすぎて不自然な結果になっています。
さっそく過去の結果を見ていきましょう。
GPLの結果
2021年の3月にGPLの開催結果を集計しましたが、丸一年が経ちましたので2022年の3月にあらためて同様のデータを集計しました。
下の表は2021年3月のデータです。
一番左側に書かれた内容に対して、投入された台の結果を表しています。
イベント内容 | 勝率 | 平均差枚 | 平均機械割 |
---|---|---|---|
全⑥を2機種 | 77.0% | 2,054枚 | 108.4% |
5台並び2か所 | 77.5% | 1,634枚 | 105.1% |
10%に高設定 | 82.3% | 2,217枚 | 110.0% |
全体 | 80.4% | 2,081枚 | 108.8% |
つづいて一年後の2022年3月では、
イベント内容 | 勝率 | 平均差枚 | 平均機械割 |
---|---|---|---|
全⑥を2機種 | 78.6% | 1,486枚 | 106.4% |
5台並び2か所 | 72.0% | 1,385枚 | 106.5% |
10%に高設定 | 77.5% | 1,537枚 | 107.5% |
全体 | 76.4% | 1,493枚 | 106.6% |
※赤い字は前年から悪化した項目、青い字は良化した項目です。(サンプル数は30開催分)
一年が経過し、勝率、平均差枚、平均機械割の全てのデータが悪化しています。
データの性質上、どれか一つだけ良くなるというものではありませんが、3つ全ての結果が低下しているので「設定が入らなくなっている」とみるべきです。
悪化した要因は2つ考えられます。
そのうちの一つは、まったく出すつもりのないお店が3店舗あり、平均勝率を引き下げていました。他にも微妙な店舗もありましたが、その3店舗だけは突出していてガセといっていいレベルでした。
しっかりと熱いイベントにするつもりがあれば、おそらく一年前に近い数字になったはずです。もう一つの理由は6号機へ移行したため、どうしても差枚数は減ってしまいます。これは仕方のないことですが、それらの点も踏まえて次は注意点や立ち回り方法を解説していきましょう。
取材結果の読み方
まず、アツ姫の公式サイトで用いられている画像の説明をします。
もう一度、GPLのイベントアイコンに書かれているキャラクターを見てみましょう。
中断あたりにオルトロス(犬っぽいヤツ)が描かれています。
オルトロスは全台系を示唆しているので、この画像の下に記載されているデータは「全台設定⑥を2機種(3台以上設置している機種が対象)」の集計結果です。
また、中心にペルセウス(鎧の人)が描かれています。
ペルセウスは割合系を示唆しているので「全設置台数の10%に設定⑥」の集計結果の見出し画像として使われています。
少し分かりにくいかもしれませんが、ペルセウスの後ろにNARABUの人々が描かれています。
これも同様にNARABUの画像を見出しにして、その下にイベントの結果が書かれています。
内容は「設定⑥の5台並びを2か所」です。
全台系:ギガオルトロス
一年前の全台系は平均2,000枚を超え、機械割も108.4%あり、数字をみると出しているように感じていました。今回の集計では唯一勝率だけは微増ながら、平均の獲得枚数が500枚も低下していて設定⑥が減らされていることを示しています。
もともと、ギガオルトロスは全⑥ではなく、
(3台以上設置している機種が対象)
なので設定⑤を使ってもNGではありません。GPLはこの一年の間に緩和されて⑤が使えるように変更されている可能性もあります。
また、等価交換のお店では設定④も許容されているという情報もありましたので、全台系は「全台設定④⑤⑥」と考えておくべきです。ギガオルトロスは「3機種以上」ですが全台系が3機種以上投入されたのは30回中6回だけで、他の24回は「2機種のみ」でした。
割合系:プレミアムペルセウス
一年前と比較した結果、勝率は約マイナス5%、平均獲得枚数は約700枚減、3つの中で最も成績の悪い結果になっています。特に平均700枚減は大きなインパクトがあります。
5号機が撤去され、出玉力の弱い6号機に入れ替わっている時期ですので、当然の結果のように見えますが勝率が5%も下がっている点は入れ替え時期と関係ありません。
出玉は弱くても6号機は初当たりが軽くなっている傾向があるので、むしろ勝率は上がっていていいはずです。
もともとのプレミアムペルセウスは、
- スロット設置台数の10%以上に設定⑥が入る
- 3台以上ある1機種が全て設定⑥になる
上記のように2つありますが二番目はギガオルトロスに含まれるのでGPLでは一番目のみ適用されています。
ただし、これも全⑥ではなく他の設定が入っていると考える方が適切でしょう。等価交換のお店では④⑤が許されているようですが非等価のお店でも⑥以外が使われているようです。
並び系:NARABUレジェンド
一年前と比較して、勝率は約マイナス5%、平均差枚は約250枚減っていました。ただ唯一、機械割だけは1.4%上昇していました。
獲得枚数が250枚減っている点は6号機の影響と考えられますが、機械割りが上がっている理由は並び系の対象機種に番長ZEROやバジリスク絆2が多くのイベントで採用されていた点にあります。
人気機種ですし5台以上設置しているお店も少なくないでしょう。取材イベントでは真っ先に狙いたい機種ですし、高設定を回せば当然ながら機械割の平均値を押し上げてくれるはずです。
実際、並び系の対象として、この2機種は頻繁に使われていました。
ちなみに、NARABUレジェンドは、
ですが、3か所以上投入されたのは30回中12回で、他の18回は2か所だけでした。ただ、この数字は全台系の2倍でしたので、お店側は出玉のアピールに全台系よりも並び系を重視していることになります。
全台系と並び系はどちらも高設定が数台並ぶので違いを整理しておくと、
- 全台系は台数に関係なく同一機種
- 並び系は機種に関係なく席が隣り合う
上記のような違いがありますが、ここまで読み進めてくれたガッツのあるあなたならもう大丈夫でしょう。一昨年の結果では、3つの中で最も成績がおもわしくない全台系でしたが、今後もこの傾向が続く可能性はあります。
このような傾向からGPLの立ち回り方法・狙い方を説明していきます。
GPLの狙い目
まずは最も狙うことが難しい割合系から見ていきましょう。
内容は「全設置台数の10%に設定⑥(等価は④⑤あり)」ですが、説明するまでもなくピンポイントで見つけることなどできません。他の全台系や並び系は、閉店間近になれば誰にでも分かります。
一方で店内の10%がどの台だと正確に把握することは困難ですし「たまたま出ちゃった①」なんて台もあるワケです。
ですので、狙うとしたら全台系と並び系を探しましょう。
次に全台系の過去データから見ておきましょう。
対象台数 | 2021年 | 2022年 |
---|---|---|
3台機種 | 27.3% | 52.9% |
4台機種 | 31.8% | 30.9% |
5台以上の機種 | 40.9% | 16.2% |
内容は「3台以上設置している機種」となっていますが、中には4台設置している機種や5台設置している機種の全てが高設定になることがあります。中には12台設置している機種が対象になったことが一度だけありましたが稀なケースです。
去年は5台以上設置している機種が40.9%となっていて一番高かったのですが、今回の調査では3台機種が52.9%で一番になっていました。4台機種がほぼ横ばいであることに対して大きく変化しています。
お店の規模にもよりますが、まずは3台もしくは4台しかない機種から候補をピックアップしましょう。どんな機種でも対象になりますが、通いなれたお店であればクセや傾向が分かるかもしれません。
意地の悪い設定担当者だと「まさかコレを全⑥にするか?」という機種を選んできます。素直な担当者なら、まどマギ叛逆、バイオ7、頭文字Dあたりを使ってきます。これらの機種だと3・4台のお店もあると思います。
最後に並び系ですが番長やバジリスクが狙い目です。人気の機種ですし5台並びで高設定を入れていたお店が多く見受けられました。
他にもジャグラーシリーズは機械割も高くないので並び系には非常に選ばれやすい機種です。並ぶ台数に関しては圧倒的に「5台並び」で、多くても7台まで。
過去データから8台以上の並びは1%でした。それと、注意点として「並び系は同一機種とは限りません」開催データには、バラエティコーナーで並び系を使っていたお店もありました。
また、機種跨ぎもあります。番長が5台あるお店だとしても5台全てが対象とならず「番長3台+隣の機種2台」といった配置にしてくるお店も少なくないのです。
開店早々に見抜かれてしまうと他の台に座ってくれなくなるので、こういった工夫をしています。
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